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知って得する セーフティドライブ

7. もしもの時は?緊急時の対処法

(1)事故・故障が発生したら

1.歩き回らない

 事故・故障などでやむを得ず停止した場合は、本線や路肩を歩き回らないでください。ここ数年、停止した車の運転者や同乗者が、後方からきた車にはねられ死亡する事故が多発しています。

事故・故障などでやむを得ず停止した場合は、本線や路肩を歩き回らないでください。

【こんな時に要注意!】

  • ・車外への避難中または待機中
  • ・道路上で事故当事者同士で話し合い中
  • ・非常電話で通報のため道路を歩行中または横断中
  • ・路肩でパンク修理・タイヤチェーン脱着中
2.後続車に合図
ハザードランプ、発炎筒、停止表示器材で後続車に対する安全措置をとってください。

 後続車の運転者が停止車両等に気づいているとは限りません。ハザードランプ、発炎筒、停止表示器材で後続車に対する安全措置をとってください。

※発炎筒、停止表示器材は車の後方に、無理のない範囲で設置をしてください。また、移動する際はガードレールの外側や中央分離帯に沿って後方へ移動し、足元にも十分注意してください。

3.安全な場所へ避難
運転者も同乗者も全員、通行車両に注意しながらガードレールの外など安全な場所にすみやかに避難してください。

 運転者も同乗者も全員、通行車両に注意しながらガードレールの外など安全な場所にすみやかに避難してください。車内は安全地帯ではありません。後続車に追突され、命を落とした事故が多発しています。

4.通報
ハザードランプ、発炎筒、停止表示器材で後続車に対する安全措置をとってください。

  「110番」、「非常電話」、「道路緊急ダイヤル(♯9910)」のいずれかで、事故や故障状況を通報してください。なお、道路緊急ダイヤルは携帯電話からも発信できます。

(2)非常電話とは

非常電話

 非常電話は、本線上(1kmおき)、トンネル内(200mおき)、インターチェンジ、SA、PA、バスストップ、非常駐車場に設置されています。
受話器を取るだけで、道路管制センターにつながります。事故や故障の状況、負傷者の有無などを伝えてください。

会話が不自由な方がお使いになるには
会話が不自由な方がお使いになるには

◇非常電話の受話器を上げてください。道路管制センターの係員が応答いたします。

  • ・故障・事故・救急・火災の状況を表示したボタンのある非常電話(右図)では、あてはまるボタンを押してください。
  • ・ボタンがないタイプでも受話器を上げただけでおよその位置がわかりますのでご安心ください。

◇会話などが困難な場合は、受話器を叩くなどの合図で緊急事態をお知らせください。

◇緊急対応が必要と判断される場合には、道路管制センターの指示により交通管理隊(高速道路のパトロールを行っている者)が現地に急行します。安全な場所でお待ちください。

(3)道路緊急ダイヤル(♯9910)とは

どんな時に使うの?
非常電話

・落下物、逆走車、人や自転車等の立ち入り、路肩の崩壊、路面の穴ぼこなど、車両の通行に支障となる道路の異状、緊急事態を発見した時に使用してください。

どうやってかけるの?
  • ・固定電話(NTT)、携帯電話などから♯9910をダイヤルしてください。
  • ・全国の高速道路、国土交通省が管理する国道はすべて対象となり、24時間、無料で利用できます。
  • ・♯9910をダイヤル後、自動音声ガイダンスにしたがって道路の管理者を選択してください。選択された道路の管理者につながります。
  • ・ダイヤル回線の場合は、プッシュトーン発信に切り替えてからご使用ください。
  • ・衛星電話と「050」の番号帯のIP電話からは通話ができません。

【注意!】運転中の携帯電話の使用は道路交通法により禁止されております。

 携帯電話等による情報は必ず同乗者の方からかけていただくか、休憩施設など安全な場所に移動・停車しておかけください。また、高速道路上は事故・故障でやむを得ず走行ができなくなった場合しか駐停車できません。

■お問合せやご意見・ご要望について

 道路緊急ダイヤル(#9910)は緊急用です。通行料金、交通情報などのお問合せ、ご意見・ご要望については下記の連絡先まで。

NEXCO西日本お客さまセンター 
(年中無休・24時間)

0120- 9 24 8 63

ルマでおでかけ24時間ハローさん

※IP電話等一部の電話からはフリーダイヤルがご利用できない場合があります。
その場合は、06-6876-9031(通話料有料)

最近、電話のお掛け間違いが大変多くなっています。
上記以外の電話番号はございません。電話番号をよくお確かめのうえ、お掛けください。

※オペレーターによる応答時、お客さまからのお電話は応対品質向上のために録音させていただいております。
あらかじめご了承ください。

(4)トンネル内で火災が発生したら

1.車外へ避難
車外へ避難

 すみやかに車外へ避難してください。なお、車を離れるときは車を左に寄せ、サイドブレーキをかけ、エンジンは止める。キーはつけたまま、ドアのロックはしないでください。

2.押しボタン式通報装置か非常電話で通報してください。
押しボタン式通報装置

 トンネル内には、押しボタン式通報装置(50mおき)、非常電話(200mおき)が設置されています。押しボタン式通報装置はランプがつくまで押すと自動的に火災が通報されます。

3.消火器で初期消火に努めてください。

 50m間隔に2本ずつ消火器を設置しています。消火器は、油類の初期消火に一番有効です。

(使用手順)

  1. ボックスの扉を開け、消火器を取り出す。
  2. 消火器のホースをはずす。
  3. レバーの安全ピンを引き抜く。
  4. レバーを握る。粉末消火剤が約20~30秒間噴出。
  5. ホースをまっすぐ持ち、火元へ直接消火剤がかかるように吹き付ける。
4.消火栓の設置されているトンネルでは、消火栓を利用して消火に努めてください。
消火栓

 50m間隔に消火栓を設置しています。消火器で鎮火しないような場合には、消火栓で消火にあたってください。

(使用手順)

  1. ボックスのハンドルを手前に引いて、扉をあける。
  2. 消火ノズルを止め具からはずして、手に持つ。
  3. 右側の赤いレバーを手前に倒し、ノズルを両手でしっかり持つ。
  4. 水が出たら、ホースを引き出す。
5.火災が拡大して手に負えなくなったら、すみやかに避難してください。
火災が拡大して手に負えなくなったら、すみやかに避難してください。

 煙は温度が下がると降下します。煙にまかれないよう煙の流れを見て非常口の方向を確認してください。トンネル内のスピーカー、ラジオ再放送を通じて情報や指示が流されるので、そのとおりに落ち着いて行動してください。

トンネル内火災時の避難行動に関する啓発動画

(再生時間 3分17秒)

(5)高速道路で地震が発生したら

1.決して急ブレーキをかけない

ゆっくりと減速し、慌てずに左側路肩に停車して、エンジンを止めましょう。

2.停車場所に注意
停車場所に注意

大きな斜面の下やトンネルの坑口付近は、震度によっては崩落の危険がありますので、極力、その場所を避けて停車しましょう。

3.周囲に合図を!
周囲に合図を!

エンジンを止めたら、追突事故防止のためにハザードランプを点灯するとともに、安全を十分確認のうえ、停止表示器材を車両後方の見やすい位置に設置してください。
また、前後の車両との間隔を空け、余震などへの予防措置をとりましょう。

4.やむを得ず車を離れるときは
  • 窓ガラスをしっかり閉め、ドアはロックせず、エンジンキーは車内に残しておきましょう。
    (キーレスエントリーキーも同様)

    ※救助活動や事故処理に支障をきたす場合、車両を移動する場合があります。

  • 可能であれば車内に連絡先を記したメモを残しておきましょう。
  • 貴重品等は車内に残さないようにしましょう。
  • 他の通行車両による事故防止のため、車内や路肩には残らず、ガードレールの外側など、避難できる場所かどうか十分に確認のうえ、安全な場所にすみやかに避難しましょう。
5.情報収集について

警察や高速道路会社のからの指示・案内、またはラジオ等による公共機関からの情報に従い慎重に行動してください。